ST積みの開幕
独学ですが、ここからはST積みの始め方です。お付き合い下さい。
種の数について
ST積みの左のチャンクは「種が0個の場合」と「種が2個の場合」の2つに分けられます。
どちらですることもできますが、狭い範囲で平積みをすることを考えると、種の数は0個の方が簡単です。
ですので、ここでは「種が0個の場合」のST積みを取り上げていきます。こだわりがなければ0個でやりましょう!
「種」とは左のチャンクを平らにしたときに出る余りの数です。テト譜1をご参照ください。REN界隈のそれに近いので、今名付けました。
実は、何もせずにST積みを始めようとすると種の数は2個になってしまいます。 なぜならば、中央のチャンクの横幅が3マスであるからです。 横幅が3マスの中央のチャンクに4マスで構成されたテトリミノを積もうとすると、余りが生まれてしまいます。 「3つ積めば余りは出ないよ」という疑問はその通りなのですが、ST積みにおいてはそうはいきません。
上図をご参照ください。ST積みの中央のチャンクは、3行毎に1マスだけTSDのために置かないマスを設けます。黄色の行です。 これにより、たとえミノを3つ積んでも中央のチャンクには余りが出てしまいます。それを無限に続けても、余りは出続けてしまいます。- ミノを1つ置いたとき:1マスの余りが生まれます。
- ミノを2つ置いたとき:2マスの余りが生まれます。
- ミノを3つ置いたとき:1マスだけ何も置かないマスを設けるため、1マスの余りが生まれます。
- ミノを4つ置いたとき:2マスの余りが生まれます。
- ミノを5つ置いたとき:1マスだけ何も置かないマスを設けるため、1マスの余りが生まれます。
- 以下無限ループ・・・
中央のチャンクに余りが出ると積めないことはないのですが難しくなってしまうので、この余りを取っ払う必要があります。 そこで、ST積みでは左のチャンクに2マスだけはみ出させるのです。 こうすることにより、中央のチャンクは置いたミノが偶数個の場合に限り余りがなくなります!
こうした原因があるため、何もせずにST積みを始めようとすると種の数は2個になってしまうのです。 (実際には、中央のチャンクと左のチャンクのあってないようなもので、瞬間的に種の数が0個〜3個になることはよくあります)
ちなみに、左のチャンクに1マスだけはみ出させても余りはなくなりますが、実際にやってみたところ馬鹿みたいに難しかったです。
種の数を変える!
前準備として種の数を0個にします。 そのためには、1ライン(厳密には奇数ライン)だけ余分に消す必要があります。
テトリスは横幅10マスのフィールドで行いますが、テトリミノは4マスから構成されているため、
奇数ライン消すと2マス余りが出ます。
これにより、1ラインだけ余分に消すことで種の数を0個にすることができます。
「ゲロッパ式」と呼ばれる、ライン消去を行わずに種の数を0個にする積み方もありますが、ここでは扱いません。
ST積みにおける「余分に消す1ライン」に求めるものは、以下の二点くらいでしょうか。
- スムーズにST積みに行ける形を作ること
- 直後のTSDにBack to Backを付けること
補足しておきますが、1ライン消しさえできればワンツーパンチを使わなくても問題ありません。ただのシングル消しでも大丈夫です。
ワンツーパンチができるようになったところで、次へGO!