右のチャンク
右のチャンクについて、私の思うところを熱く書き連ねました。
右のチャンクについて
右のチャンクに用いるミノは、原則的にはZミノ、Iミノ及びTミノ(T-Spin Double用)の3つです。
TミノとZミノの置き方に関しては1通りだけなので、ここの作り方に苦戦はしないと思います。
ST積みの一番特徴的な部分ですので、やったことがなくても知っていることも多々あったり。
Iミノの置き方にはちょっと複雑な条件があるので、追って説明します。
Zミノ、Iミノ及びTミノの置き方をテト譜1に示しました。灰色の部分は今は思慮の外に置いといてください。
テト譜中のZミノを見ても分かるように、右のチャンクにおいては、Zミノは全てT-Spin Doubleの土台に使います。
また、右チャンクにおいては、T-Spin Doubleの土台は全てZミノでまかないます。
しかし、土台として使うだけならば、他のミノの中にも適役がいるかもしれません。見てみましょう。
Zミノの扱い
図1 TSDのために使われる土台
図1の白色の部分を埋められるミノならば、土台になれそうです。そのミノがどれだけあるかと言うと・・・
図2 土台になりえるミノ(右)
その種類、なんと2種類!(○→白色の部分を埋められるミノ ×→白色の部分を埋められないミノ)よって、T-Spin Doubleの土台にはZミノとTミノの2種類のミノが使えることが分かりました。
・・・ST積みにおいてT-Spin Doubleの土台をTミノで作ってしまうと、十分にライン消去できずに、中央・左のチャンクが積み上がって
しまって窒息死してしまうのです。ですので、Tミノを土台に使うことはできません。(実戦でもTミノは使わないと思います。)
消去法的に右チャンクにおけるT-Spin Doubleの土台にはZミノしか使えないということになります。
Sミノを土台に使ってもST積みを行うことができるのですが、ここでは説明を省きます。置き方は図2と同じです。やってみてね。
TSDとTETRIS
ST積みは「効率よくライン消去をすること」を目的とした積み方で、高いスコアを目指したり、効率のいい攻撃を行う際に使われます。
T-Spin Doubleは半分のラインでTETRISと同等のパフォーマンスができるため、とても効率よくライン消去をするという目的に適した技です。
しかし、ST積みにおいては、T-Spin DoubleだけでなくTETRISもある程度行います。その理由は何故でしょうか??
TSDの価値1
T-Spinを1回行うために必要なTミノの数は1つです。
そして、ネクストは「7ミノ1セット」の繰り返しによって生成されるため、Tミノは7ミノに1回きます。
ここから、Tミノは(7ミノ)×(4マス)=28マスに1回くることも分かります。
したがって、T-Spin Doubleも28マスに1回行えます。
図3-1 TSDの価値1
TSDの価値2
T-Spin Doubleは1回行う毎に2ライン消去します。
1ラインあたり10マスあるため、2ライン消去は20マス消去することになります。
したがって、T-Spin Doubleを行う毎に20マス消去できます。
図3-2 TSDの価値2
TSDの価値3
これらを合わせて考えると、T-Spin Doubleを1回行うごとに「28マス増加」して、「20マス減少」します。
これらの差分を考えると、T-Spin Doubleを1回行うごとに(28)−(20)=8マス増加することが分かります。
つまり、T-Spin Doubleのみを行い続けると、余った8マスずつフィールドにはミノが溜まり続けることになります。直に死に至ります。
図3-3 TSDの価値3
こうした理由があって、ST積みはT-Spin DoubleとTETRISを併用するんですね。
TETRISは、増加する量が28・減少する量が40ですので、1回行うことで12マス減らすことができます。
逆に、「TETRISだけし続けることは不可能」と言うこともできますね。SprintでIミノを捨てても最後に余りが出ないのはこういう理由です。
Iミノの扱い
右のチャンクではT-Spin DoubleだけでなくTETRISをする必要があることが分かったところで、Iミノの扱いについて触れていきます。
ST積みを続けると、右のチャンクに深い穴が2箇所できていきます。テト譜2をご参照ください。
TETRISをするためにはこの深い穴を埋める必要がありますが、右から2列目にミノを置いてしまうと土台の高さがずれてしまうため、この列にミノを置くことはできません。そうなってしまうと、この深い穴に置くことができるミノはIミノに限定されます。
IミノはST界でも人気者です。
さてさて、深い穴が2つありますが、どちらもIミノ以外のミノでは代用ができないため、Iミノを2つ使うことになります。
そうしたときに、「どっちを優先してIミノを置くべきか?」という疑問が出てきます。
答えから書くと、10000000%右の穴に優先してIミノを置くべきということが知られています。
右の穴と左の穴との最も大きな違いとして、「穴を蓋してしまう場合があるか、否か」という点があります。
左の穴の上には、実は一つとしてミノが積まれることはありません。T-Spin DoubleをするためのTミノを置く程度です。
そのため、左の穴にはいかなる条件下においても、Iミノさえあればいつでも置くことができます。
対して、右の穴の上には、ミノ1順に1回の割合でZミノが置かれることになります。
このZミノはT-Spin Doubleを行うことで取っ払うことができますが、必ずしもZミノの直後にTミノがくる訳ではありません。
そのため、Zミノで蓋をされたら、次にTミノがくるまでの間Iミノを穴に置くことができないのです!
これが原因でIミノの置き場所がなくなり死んでいった仲間を何人も見てきました。ZミノがきてからTミノがくるまでの短いラグが、シビアなST積みでは命取りになります。
「左の穴にはいつでもIミノを置けるが、右の穴にIミノを置ける時間は限られている。」
そのために、右の穴に優先してIミノを置くべきなんですね!
しかし、必ず右の穴からIミノを置く必要はありません。あくまでも右の穴優先ということを覚えておいてください。
Iミノを置く際には、右から2列目に溜まっている赤いマスの個数には気を配っておいてください。
Iミノは、赤いマスが3つ以上溜まるまではおいてはなりません!!くれぐれもご注意くださいませ。
画像作るの疲れたから文字だらけですが、いつか華やかにします
ZミノとTミノ
ZミノとTミノは、必ず同じ割合でネクストに現れます。Zミノが1個くる間にTミノが100個くることはありません。
そして、T-Spin Doubleを1回行うには、ZミノとTミノは1つずつ必要になります。
ということは、ZミノとTミノを左あるいは中央のチャンクに置いてしまうと、T-Spin Doubleができなくなってしまうということです。
よって、ZミノとTミノは特定のケースを除いて全て右のチャンクに置く必要があります。
ST積みをする上でとても大切なことなので、覚えておいてください。後々深いところに手を出すつもりです。今日は疲れました。
まとめ
・TSDの土台には必ずZミノを使う。
・Iミノは右の穴を優先して置く。
・Iミノは赤いマスが3つ溜まったら置く。
・左及び中央のチャンクにTミノ・Zミノを使ってはならない。(IミノはOK)
簡単そうに見えて、意外と意識する箇所が多いですね。頭に叩き込んでおきましょう!
右のチャンクの要領が分かったところで、次へGO!